海洋ゴミ楽器大図鑑

 


五味線(ごみせん)


 日本が誇る有棹弦楽器『三味線』を海洋ゴミで作ったので、二味足して『五味線(ごみせん)』と名付けました。

 

西表島や石川県で採取した釣り糸の弦は

沖縄の『三線』を思わせる音色を奏でます。

どんな音が出るの?



主な材料

・漂着ブイ

・ブルーシート

・釣り糸

・流木(製材されたもの)

・漁業用ロープ

・清涼菓子のケース

・カキの養殖用パイプ

・サンゴ(沖縄の海で許可申請後採取したもの)

・釣りの浮き

・プラスチック製しゃもじ

・ペットボトルのキャップ(少々)



制作風景


 まずは漂着ブイの両端をカット。

両面に鋲を使ってブルーシートを張り、胴をつくります。

棹は流木を加工して作りました。

 


 

糸巻きは拾ってきた柄杓(ひしゃく)の柄を削って作りました。

弦の振動をブルーシートに伝えるための駒は、

清涼菓子のケースの角や牡蠣の養殖用パイプを使用。

 


 

そして音の機能には関係ありませんが

ボディの装飾にはサンゴを。糸巻きの装飾には釣りで使う浮きを使用しました。

楽器は見た目も大事なので!

 

最後に、漁業用ロープ(緑色)を俵編みという編み方で根緒を作ったら、

釣り糸を張り込んでチューニングを整えたら完成!!

 

プラスチック製のしゃもじで作ったバチで弾くと荒々しい音色になり、

ペットボトルキャップを溶かしたピックで弾くと

沖縄の三線を思わせるマイルドな音色になります。