海洋ゴミ楽器大図鑑
西アフリカ一帯の伝統打楽器『ジャンベ』を、
漂着ブイを縦にいくつも重ねて作ったので
『ジャンブイ』と命名しました。
低音から高音までを一台の太鼓で
表現することが可能です。
・漂着ブイ
・防舷材(PET素材)
・缶詰のフタ
・傘の骨
・ペットボトルのキャップ
(ロープは太鼓を作る際に出た廃材を使用)
まずは漂着ブイ(石川県・静岡県産)をいくつか用意し、
ワイングラス型の胴を作るため、ブイの上部と下部をそれぞれ切り落とし、
縦に並べて接着します。
この形を作ることによって高音と低音の分離が可能となります。
次は太鼓の皮作り。
皮には静岡県のビーチクリーン団体からいただいた防舷材(フェンダー)を使用しました。
この防舷材はペットボトルと同じ素材で出来ています。
切り開いて板状にした後にブイで作ったリングと合体させます。
黒いブイのセンターのくぼみが皮を張る時の圧力に負けてしまうため
ポリプロピレンという素材で出来ているペットボトルのキャップを
170℃~200℃程で溶かして埋め込んで装飾するとともに強度を増します。
後は、ロープで胴と皮を縫い込んだら本体の完成です。
太鼓は完成しましたが
最後に、アフリカっぽさを出すためにシズル音を鳴らす
『セセ』と呼ばれるパーツを作ります。
このセセは缶詰のフタと傘の骨を丸めたもので作られています。
そして仕上がった太鼓とセセをドッキングしたら、ジャンブイの完成です!